夏休みを思い返す

先週一週間は無理矢理夏休みを取ってみた。

昨年の夏休みは引っ越しに使い、汗だくヘトヘトしながら
思いつきで自転車を購入し、ニトリと自宅の往復したり。

その前の年は、卒業後初めて小学校のクラス会に参加してみたりと
何かしら毎日出歩いていた。旅行は苦手な人間。


今年はというと、全く何もなし。
そんな時は焦って超多忙になってしまう傾向にある自分を制した。
一日だけ家から一歩も外に出ない計画を立てる。では家で何をするか

あれこれ考えて計画を立てる。いや違う。何も考えないで

気ままに過ごしてみるのも贅沢なのだと言い聞かせ。


これは中々面白かった。新たな発見。
休みに入る前に頼んでおいた本がやってきたので読んでみる。

普段読まない分野で、ある倒産した大企業の元社長が執筆された本。
ある分野の専門的な部品の名前が出てきたり、世界の名だたる企業が

登場したり。熱いね。そうだ、明日からは冷房代節約の為に図書館で読もう。
計画ができた。


ずっと本を読んでいられるほど賢くないので、

そうだ、毎月元を取れてるか分からなかったNetflixを観まくろう。


これが中々やばかった。
始めは何を観たらいいのか分からなくて
(損したくないから選びまくるタイプ)、
30分くらいレビューを観まくる時間。無駄だ。観りゃいいのに。
そして始めの2本はラブコメディーとコメディー。
うん、特に何も残らないけどNetflixへのハードルが下がった。


よし、ここからが本番。
アート系の映画って検索できるのかな?できた。
「美術」とか「芸術」で検索すると関連映画が出てくる。
まず初めにドキュメンタリー「美術館を手玉にとった男」。
著名画家の作品模写を完璧にして美術館へ寄付してしまう
不思議な男性を追った作品。
皮肉と才能への羨望とが入り混じった・・・でも字幕無しで観たから
結構難しかったな。後日、日本語字幕で観直そうw


次に観たのが「画家モリゾ マネの描いた美女」
そう、なんだって作者自身の物語を知ると絵画は面白い。
昔、美術系の本が豊富な日比谷図書館で「画家の妻たち」(澤地久枝氏著)を
一気に読み切ったことがある。社会的に未熟な時代に、この曖昧で繊細な
芸術で生計を立てるってどういうこと?そんな男性と結婚する女性って

本当に愛がある人なんだろうなって思った涙。この本に関する感想は山ほどあるけど
今はNetflix。うん、勉強になった。


そうだ、受賞歴のある芸術関連の映画も観てみたい。
「リリーのすべて」作品自体の受賞は無いようだけど、これがやばい。
何度涙を流したろうか。若い画家夫婦に起きた今では考えられない

でもきっとまだ沢山苦しんでいる人がいる問題についてよ。
そう、このリリーというのは若い妻の素敵な旦那様のこと。

ひょんなきっかけで自分の中の女性リリーが花開く。実話。
花開くちゃんちゃん、ではないよね、実話ですもの。旦那様は
変わらず妻を愛している。そしてこの妻も開花したリリーと旦那様を
受け入れ美しいほど愛する。2人の愛がそれぞれの葛藤に打ち勝つ。
おしまい。じゃない。打ち勝つってそんなに簡単なことではない。

勝てないんだよ。でも愛があるのだよ。そして翌日のテレビで
カンニングの竹山さんが言っていたけど、「夫婦ってのは、恋愛の好きから
愛情が芽生えて夫婦になる。そこからは情なんだよ。」
そう、この情だよね。究極の情ですよ。竹山さんタイムリー、また泣いた。
惚れたはれたで一緒になったとしても、愛情の次に人間の中から現れた

情っていうのは、一人の人間を放り出せない。ソウルメイトなんだよ。

あー私もここまで深く人を愛したいな。究極の情をもって向き合えたら

この命はもっと輝けると思う。もっとね。今だって輝いているさ。


もう一本何か観た気がするけど思い出せない。
「リリーのすべて」は、いつか観た宮崎駿さんの「風立ちぬ」くらい
ガツンときたな。こんな作品があったなんて知らなかったよ。
ありがとう、Netflix。さようなら、夏休み。



2018.07.04
確かこの石膏にも名前があった。聞いたけど忘れた。
仏教的考えがよぎる、人は魂なのだと。肉体を与えられて魂が宿り産まれる。男だって女だって同じなのだと思う。だからあの若い夫婦は魂で愛し合ったのだと。あーしばらく引きずるなー
この石膏デッサンへの課題は「石膏っぽいカチッとした質感を鉛筆で表現しよう」これからですな

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